独り読む書の記

2009年10月12日の「はじめに」で記しているので、このブログ執筆については、それを参照してください。

2011年9月30日金曜日

山本周五郎「ちいさこべ」

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 今日は少し雲もかかっているが、このところずっと秋らしい穏やかな天気が続き、嬉しい限りである。過ごしやすい天気だと心も穏やかになる。明日から仕事も少し立て込むのだが、穏やかなままで乗り切れればいいと思ったりする。  先日から読んでいた山本周五郎『ちいさこべ』(1974年 新潮文庫...
2011年9月28日水曜日

千野隆司『主税助捕物暦 玄武斃し』

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 日毎に秋の深まりを感じる日々になっている。日中の爽やかさと朝夕の冷え込みが漸次に訪れ、虫たちの恋の羽音も次第に少なくなってきた。秋桜が風に揺れる様は何とも優しい。  26-27日と外出の少し気ぜわしい日々だったのだが、ようやく今日から2~3日はいつもの日々に戻り、ゆっくりした気...
2011年9月24日土曜日

逢坂剛『道連れ道輔2 伴天連の呪い』

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 時折雲がかかって陰ったりするが、お彼岸にふさわしい爽やかな秋晴れの日となった。運動会でもあったのだろう、体操服の幼稚園児が疲れたようにして歩いているのが見えたりする。昨日、先の台風で飛び散った街路樹の銀杏の葉を片づけながら、秋が深まっていくなあ、と感じたりしていた。  夕方から...
2011年9月22日木曜日

永井義夫『算学奇人伝』

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 昨日は台風の暴風圏に見舞われて、すさまじい雨と風が吹き荒れていたが、夜になると虫の声が響き、今日は一転して少し汗ばむくらいの好天となった。このあたりが台風の暴風圏になることはめったにないことだが、「な~に、過ぎてしまえばたいしたことはない」と道路に散乱した街路樹の銀杏の葉や枝、...
2011年9月20日火曜日

片岡麻紗子『祥五郎想い文 孫帰る』

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 接近している台風の影響で雨が降り続き、一転して肌寒い日となった。コーヒーが切れてしまったので近くのスーパーまで出かけたが、長袖を着用していても若干の寒ささえ感じる。  このところ仕事上の細々したことや他の原稿もあって、これを記すことができなかったが、片岡麻紗子『祥五郎想い文 孫...
2011年9月15日木曜日

山本周五郎『山本周五郎中短編秀作選集5 発つ』(2)

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 蒼空が広がって、日中は真夏並みの暑さだが、朝夕はそこはかとない風に秋の気配を感じ、夜ともなれば虫の声がしきりにする。窓を開け放って、虫たちの恋の羽音を聞いたりすると、「あわれ秋風よ 情(こころ)あらば伝えてよ-男ありて 今日の夕餉にひとりさんまを食ひて 思ひにふけると」いう佐藤...
2011年9月13日火曜日

山本周五郎『山本周五郎中短編秀作選集5 発つ』(1)

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 昨日は仲秋の名月で、冴え冴えとした妖しく美しい月が東の空で輝くのを眺めながら、いろいろなことを考えたりした。まことに「月見る月」だった。満月の下でゆっくりと時を過ごす。それはわたしにとっては至福の時間である。  さて、山本周五郎『山本周五郎中短編秀作選集 4 結ぶ』は、夏の間に...
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自己紹介

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kosoegawa
熊本市
福岡県に生まれる。遍歴を経て、横浜から転居し、現在に至る。
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